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日本三大霊場恐山に行ってきた話|公共交通機関だけで東北縦断旅

47都道府県の旅の記録
恐山

公共交通機関だけで東北縦断旅、今回の旅の目的地は青森県にある恐山。日本三大霊場ともいわれている恐山へ公共交通機関だけで行ってみました。

前回の記事はこちら↓

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恐山とは?

恐山は、比叡山、高野山とともに日本三大霊場と言われています。地元では古くから「人は死ねば恐山に行く」と言い伝えられており、『地獄の風景と極楽の風景が広がる、あの世に最も近い場所』と言われています。
(青森県観光情報サイトさんより抜粋)
https://reijyo-osorezan.jp

恐山に行くか迷っていた私たち

恐山や、日本三大霊場といった文字だけでも、なんだかちょっと怖そうに感じてしまった私たち。なんとなく、恐山に行ってみようと計画していたけれど、なんとなくな軽い気持ちで行くべきなのか…。当日まで悩みました。
Googleなどでも「恐山」と検索すると「恐山 心霊」や、「恐山 行ってはいけない人」など、不安を煽るようなキーワードがずらり。調べれば調べるほど行っていいものか悩みました。

でも行かないのに勝手に「怖い」と思うのはなんかちょっと違う気がする…。
実際にこの目で『地獄の風景と極楽の風景が広がる、あの世に最も近い場所』を見てみたいという気持ちが勝り、行ってみることにしました。

恐山までのアクセス

前日、岩手から八戸に移動してきた私たち。
恐山のある下北半島を目指します。

恐山へのアクセスは

  • バス(下北交通恐山線)

の2つ。
私たちは、八戸駅~下北駅まで電車で行き、その後下北駅~恐山線のバスに乗車し、恐山へ向かいました。
ちなみに下北駅は本州の最北端駅でもあります。
バスに乗車すると、お盆にもかかわらず乗客は数人。
恐山に向かう山道が進むにつれて、だんだん森が深くなり、お昼なのに社内が薄暗くなってきます…。

ちょっと怖いかも…。

バスが突然停車

ドキドキしながら山道を進むと、まだ恐山に到着していないのに、バスが突然停車します。
!?!?

どうやら恐山の名物・湧き水「恐山冷水」をいただけるとのこと。
1杯で10年若返り、
2杯飲むと20年若返り、
3杯飲むと死ぬまで若返るとのこと!!!!

…というわけで、しっかり3杯飲みました(笑)
冷えていておいしかったです。

死ぬまで若返りのパワーを受け取った私たちは恐山に向かって進みます。

しばらくすると、急にバスの車内に民謡が流れます
薄暗い車内に流れる爆音の民謡。なかなか恐怖である。

そしてついに、あの世との境界――三途の川を渡り、私たちは恐山へと到着しました。

三途の川を渡った瞬間、なんか空気が変わったような気がしました。
天気が曇りだったこともあり、なんだか空気が重かったです…

恐山に到着

恐

バスを降りるとまず一番に感じたのはツンとした硫黄の匂い。
そして、曇天なのと相まってなかなかな雰囲気です。あちこちでカラカラと風車が回ります。
この風車は水子供養としてお供えされているよう。

恐山
恐山

「地獄めぐり」の岩を歩いていくと、先ほどまでの薄暗い雰囲気から一転、水色に光る宇曽利湖と極楽浜が出てきます。

正直、行く前はちょっと怖いイメージが強かったけれど、実際に訪れてみて良かったと思います。
現地に立って感じたのは、亡くなった人を大切に想う心と、静かな祈りの空気でした。
恐山は、“死”を通じて“生”を見つめ直す、そんな特別な場所だったのかもしれませんね。

イタコはお休みだった

恐山といえばイタコ。いらっしゃるかな??と思ったらこの日はお休みでした。
調べてみると、現在は恐山大祭と、恐山秋詣りの時だけ恐山にいらっしゃるようです。

恐山のイタコ(いたこ) | 下北ナビ

一通り、めぐった私たちは、再びバスと電車に乗り、八戸に戻ります。
恐山線は本数がとても少ないため、要注意です💦

八食センターで腹ごしらえ

八食センターで腹ごしらえをします。
18時に閉まってしまうところを何とか17時に滑り込みセーフ。

妹はモリモリのお刺身定食を食べていました(私は写真が残っていませんでした💦)

八戸駅~八食センター間はバスが走っています☺
しかも調べたところ100円バスというお得な路線もあるそう。これは旅人にとってはうれしいポイント💡
https://www.849net.com/access/bus100_202404.pdf

晴れ女惨敗、コンビニに雷が落ちる

八食センターでおなか一杯になり、ホテルへ帰ります。
ホテルの近くに停まるバスがなかったため、少し離れたバス停で降りて、そこからホテルに向かう予定でした。

バスに揺られながら、「あれ?なんか空が怪しいぞ…」と思っていたら、
バケツをひっくり返したような大雨と、だんだん近づいてくる雷。
……え、私、晴れ女のはずなんだけど!?

バス停に着いて歩き始めたところで、
ドーン!!!!
めちゃくちゃ近くに雷が落ちました。

あかん!!!!!!

慌てて近くのコンビニに逃げ込んで、タクシーを呼ぶことに。
ほっとしたのも束の間、次の瞬間――

次の瞬間_____

バリバリバリバリ

目の前が一瞬、真っ白に光って、地響きと同時に大きな音。
そして……店内が真っ暗に。

え?……うそでしょ?
逃げ込んだこのコンビニに雷、落ちた……??

雷

腰を抜かす妹、呆然とする姉。
雷鳴は鳴り止まず、コンビニは真っ暗。
これはもう…軽い気持ちで恐山に行ったバチが当たったのかもしれない(笑)

というか、旅の思い出、濃すぎません???

恐山の湧き水で「死ぬまで若返り」したはずが、
コンビニで寿命縮まるほどの体験をしました💦

そして、次の日、八戸駅~いよいよゴール地点北海道までフェリーで向かいます。

フェリーで北海道へ…のはずが、まさかの地獄の船旅だった

大荒れの天気
恐山に行った日~次の日まで恐ろしく天気が悪かった

ルンルンで予約したフェリー、おやつも買い込んで、すこしリッチに個室まで取って、津軽海峡を眺めながら大浴場なんては入れたら幸せだな~~~と思っていたのですが、この悪天候で鬼揺れる。
おやつ?食えたもんじゃない。
お風呂!?そんなものは中止。
トイレに行くにも揺れすぎて一苦労。

乗り物酔いに比較的強い私がマーライオン状態で苫小牧へ移動しました(笑)
マーライオン状態で見た、甲子園の試合良かったなぁぁ…(笑)

晴れ女をも翻弄する恐山旅。
私は霊感がないので、特別な心霊体験をしたとか、身の回りに不幸なことが起こったなんてことはなかったけれど、強いて言うなら、普段晴れ女な私が、恐山へ行った日とその翌日だけ恐ろしく天気が悪かったことが不思議だったなくらい。
あとはその旅から数年後、この記事を書いている今、私が久しぶりに熱を出して寝込んでいること…でしょうか(笑)
怖いだけじゃない、でも普通の観光地とも違う、なんとも不思議で忘れられない時間でした。

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